ep:4抗がん剤治療が始まりました。

ep:4抗がん剤治療が始まりました。

 月に一度、通院での抗がん剤治療を希望した主人は、今までと同じように会社に出勤し始めました。

主人の仕事的には割と休みもなくハードだったので、なるべく休んで欲しいとお願いしましたが、聞く耳もたず。また、これまで通りの仕事へと。

 内心、心配は勿論あったものの、私は、1か月ぶりの我が家へと帰ったのでした。

一番怖かった質問

1か月振りの我が家は、みんなが疲れているようにも見えました。
いろいろ聞きたいことが多分あるだろうに、
子供たちも、
『大丈夫なの?パパ。仕事行けたの?』
最低限の質問で。
私にも気を使っているのが伝わりました。

『一旦退院はしたけど、これから、治療しなきゃいけないの。月に一度、入院して抗がん剤治療をするんだって。その時だけ、付き添いに行ってもいいかなぁ。一週間ぐらいかなぁ。』

『治るの?』
1番怖かった質問でした。

なんて言おう、、、。
瞬時に考えながら、、、。
『今さあ、癌も治るからねー。そのために治療するからさ!頑張ってもらおうかね!』
なんとなく笑って言えたかは、わかりません。
その場をやり過ごした感じでした。

抗がん剤治療が始まって

 普段の生活も取り戻しながら、抗がん剤治療が始まりました。
治療日を決めて、前日から埼玉へ。
治療日は、だいたい月の半ばと、決めた主人は、個室を借りて、仕事を持ち込んでいました。
その為に、私は、車で埼玉へ行き、主人の脚となり、動きの取れない一週間は、仕事を手伝いました。
今まで、全く知らなかった会社の事も、少しずつみえてきて、、、。
こんな事やってるんだなぁ。って、思い、感心したり、感謝したり、悩んだり、いろんな感情も味わいながら。

 抗がん剤治療は、脚の付け根から、薬剤を注入するもので、約半日ぐらい、部屋から離れて治療室へ。
毎回、病室に残されて、待っている時間が嫌でたまりませんでした。
無事に戻って来るであろうと思いつつも、、
痛くないのか、、気分が悪くなっていたらどうしよう、、考えてしまって、、どんな顔で迎え入れようかとまた、考えてしまい、、。
 でも、いつも主人は、期待を裏切ってくれました。
『終わった〜』と言って、元気に戻りました。

吐き気、脱毛など、副作用のイメージが多いのですが、それらは全くなく、それは、私にとっても救いでした。
その姿を見るのは、辛いですから。
食欲もあり、早い時は、4日ぐらいで退院する事もありました!
『元気なのに、入院してる意味ある?』と、先生や、看護師を困らせながら、、元気な時は、自分が病人だと言う事は忘れていたみたいでした。

そんな様子に、私も、都合の良い方へ、何となくごまかされていたようにも思います。
都合の良い方へ、流されたいと言う思いで。

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